アラサー女子、もがき記録

彼氏なし、貯金なし、余裕もなしのアラサー女子が人生を豊かにするためにもがき続ける記録

人生に行き詰っている女子へ!【ぬけまいる】

みなさん、お久しぶり。ぴよこよ。

なかなか更新できず気付いたらもう7月も終盤…。

月日の流れというのは恐ろしいわね。

 

さて、ここ最近の私だけれど、実は読書をサボってしまっていて…。

YouTubeにはまってしまってから本を読む時間が消えてしまって…。

でもようやくYouTube熱が落ち着いてきたので、また読書を再開するわね。

では、今日ご紹介する本よ。

 

 

ぬけまいる (講談社文庫) [ 朝井 まかて ]

∴ぬけまいる

著:朝井まかて

 

私の大好きな作家さん、朝井まかてさんの作品よ。

江戸時代、ある日突然誰にも何も告げずにお伊勢参りに行く”抜け参り”というものが流行っていた。

主人公・お以乃は二十代後半で実家の小料理屋を手伝う江戸女。

嫁ぎもせず、仕事も長続きせず、人生に行き詰りとくすぶりを抱えていた。

そんなある日、幼馴染のお蝶、お志花がお以乃の家に集まってくる。

二人もまた、家族には言えないような悩みを抱えていた。

そんな三人はぬけまいりに出ることにしたのだけれど、かつて”猪鹿蝶”と呼ばれ名を轟かせていた三人の旅には、たくさんのトラブルが待ち受けている。

 

このお話に出てくる猪鹿蝶の三人、お以乃・お蝶・お志花は、それぞれ今の自分に対して悩みを抱えているの。

そのどれもが今を生きる私たち、特にアラサー女子にも共感できるもので、三人それぞれに感情移入ができるわ。

 

お以乃は実家の小料理屋”こいこい”を手伝って、お母さんと一緒に店を切り盛りしているわ。

幼馴染の二人は結婚をして子どももいるのだけれど、お以乃は良縁に恵まれずいまだ独身。

そして仕事もあれこれとやってみるのだけれど、どれも「やっぱり違うな」と長続きしない。

そんな中でくすぶりを感じて生きて、もがいて、打ちのめされて。

持ち前の明るさと行動力で何度も挑戦するんだけれど、結局最後はいつも同じになってしまう。

 

”でも、何者にもなれない己をそろそろ認めたらどうだと詰め寄られた気がした。今の境遇を有難く思って、ごく当たり前の暮らしを立てて行けと。(p.26)”

 

この言葉、胸に刺さる人も多いんじゃないかしら?

この本を読んでいて私には一番この言葉が刺さったわ。

特に今の時代だと女性も自分で仕事を選べるだけではなく、自分で企業もできる。

仕事をバリバリこなしてキラキラ輝く女性がたくさんいるわ。

その一方で自分のやりたいことが分からなかったり、今の状況に納得しきれずにもやもやしている女性もいる。

私もそんなモヤモヤ女子の一人なの。

だからこの言葉がぐさっと刺さったわ。

 

他にもどんな女子も共感できる言葉が、この本にはちりばめらてれているの。

例えば大きなお店の女主人として店を取り仕切っているお蝶。

子宝にも恵まれて、なんなら若い役者の愛人も囲って、贅沢な暮らしもしている。

でも今まで仕事優先で生きてきたから、家族と心の距離が大きく開いてしまい、疎まれてしまっている。

そんなお蝶の言葉も胸に来るものがあるわ。

 

”「あたしはいったい、誰のために頑張ってきたのだろう。」(p.90)"

 

また、猪鹿蝶の中で一番のしっかり者のお志花も悩みを抱えているわ。

彼女の悩みは結婚している女性なら共感できる悩みだと思う。

それにお志花は悩みをとことんまで抱え込んでしまう性格なのだけれど、そういうところも私たちの共感ポイントだと思うわ。

そしてそのお志花が、くじけないようずっと心に秘めていた言葉。

お志花の強さが感じられる言葉でもあり、私も常に覚えておきたい言葉よ。

 

”強くあれ、矜り(ほこり)高くあれ。(p.109)"

 

このお話に登場する人物は、全員が何かしらの悩みやトラブルを抱えているの。

それを猪鹿蝶の三人が見事解決していく様は水戸黄門のような痛快さがあるし、それぞれがポツリとこぼす言葉なんかは、何の変哲もない言葉なのだけれど、どこか心にしみてくる。

温かくて優しいこの三人の伊勢までの旅を見ていたら、私も変われるんじゃないかという気になれるの。

また、お話の途中に出てくる長五郎という謎の男と、お以乃の恋物語も目が離せないわ。

お話の合間合間で出てくる花札やサイコロといった博打も、このお話を盛り上げる重要なファクターになっているの。

 

朝井まかてさんのお話って、強くたくましく生きる仕事人のお話が多いのだけれど、このお話は一風変わっておもしろい。

何か悩みを抱えている人、何かを見つけたい人。

明るく前向きになれる一冊よ。

 

 

ここまで読んでくださってありがとう。

それでは女子のみなさん、ごきげんよう。